こんにちは!ジェイガーと申します。
大学に入ると同じ学科なのに異なる分野の研究室が多く存在することに驚くと思います。
学年が上がるにつれて研究室の情報や噂も増えて、どの研究室がいいのか迷いが生じますよね?
実は研究室選びは自分の人生を左右するといっても過言ではありません。
なぜなら研究室は社会に出てから活躍できるスキルを身に付けられる(ほぼ)最初で最後の教育機関であるからです。
私は後悔ないよう研究室を選ぶことで生きていくためにも必要なスキルを身に付けられたことに加えて、人生観もいい意味で変わりました笑
そこでこの記事では僕も実践した後悔しない研究室の選び方を伝えてあげられたらなと思います!
この記事を読むことで貴重な研究室ライフを充実して送ることができると思います!
僕が挙げるポイントは以下の6選です。
- ①研究室ホームページの確認
- ②研究室訪問
- ③研究室にいる学生に話を聞く
- ④助教やドクターがいるか
- ⑤興味ある研究テーマがあるか
- ⑥卒論発表の見学
それでは実際に詳しく見ていきます!

化学出身なので例え話は化学多めです。
後悔しない研究室とは
まず、後悔しない研究室についてですが以下のように考えています。
- 研究に没頭できる環境が整っている
- 社会に出ても通用するスキルが身につけられる
- 将来就きたい業種と一致した専攻分野である
研究できることはもちろん、将来も踏まえて研究室を選べていると良いということですねー!
研究室選びで後悔しないためのポイント6選
①研究室ホームページの確認
まずは研究室ホームページを確認することをオススメします。
その理由はホームページを見ることで実績と研究に対するやる気を知ることが可能だからです。
特に見てもらいたい項目は以下の2項目です。
- 論文投稿
- 受賞歴
研究活動が活発だと、それに比例して論文投稿や受賞歴も多くなります。
研究業界ではこういった成果を上げるだけではなく、外部にアピールし続けていかないと研究費を獲得できずに生き残れなくなる厳しい世界なのです。
そのため、やる気がある研究室はホームページの更新が活発です。

研究室に入ってから同じ研究分野で有名な他大学の研究室ホームページを見るようになったのですが、共通してホームページが充実していました!
ただし!論文投稿数が多い=実績があるとは言えないケースもあるので注意です。
論文を投稿できる学術雑誌(ジャーナル)はたくさんあり、ジャーナルによって研究結果のレベルが異なっています。
有名ジャーナルに投稿するには優れた研究結果が必須であるのに対して、 あまり有名じゃないジャーナルならそこまで研究結果が優れてなくても投稿できるんですよねー‥
配属前にジャーナルの良し悪しの判断は難しいと思うので、その研究室の院生あたりに聞いてみるといいと思います!
②研究室訪問
2つ目に研究室訪問をオススメします。
自分で行くのもいいですし、配属直前期間だと研究室が訪問日を設けてくれていると思います。
実際に見てもらいたい項目は以下の2項目です。
- 自分が想像している研究風景とのギャップはないか
- 雰囲気
研究って本当に地道に進めていくんですよね。
例えば、合成研究室といっても合成するだけではなく、 合成した物質の分析や物性測定をしないといけないことが多々あります。
そういった実際の研究の進め方を知って自分が想像する研究とのギャップはないか確認しておくことも大事です。
また配属後は1日の大半を研究室で過ごすことになります。
そんな第2の生活場所とも言える研究室の雰囲気が悪かったりするとストレスが溜まりやすくなります。
研究は1人でやるものだから周りの雰囲気は関係ないと思うかもしれません。
しかし実際には、実験結果をシェアして自分の研究に反映させたり、共通で使用する実験装置の貸し借りの相談をすることが必要です。
このように周りのメンバーとコミュニケーションを取ることは日常的ですので、話しやすい雰囲気はとても大事です。
思うように研究が進まなくて嫌になる時があっても、雰囲気がいいと研究の相談に乗ってくれたり挫折しないよう鼓舞してくれることも大きなメリットです。

僕も1日14時間くらい研究室いたけど雰囲気がよくて挫折することなく研究を続けられました!
③研究室にいる学生に話を聞く
3つ目に研究室にいる学生に話を聞くことをオススメします。
ここで注意してほしいことは、ある研究室を尋ねるとすると、その研究室に所属している学生と他研究室に所属している学生の両方から話を聞くということです。
理由は研究室を中から見る立場と外から見る立場で意見が違ってくるからです。
他研究室の先輩から聞く研究室の様子や噂は客観的意見を知るために大事な要素です。
ただ、よく他研究室を「忙しい=ブラック」とか「教授が厳しい=ブラック」と決めつけて話している人がいますが、それは違うんじゃないかなと思います。
僕は周りから「忙しくて厳しいブラックラボ」と呼ばれていた研究室に希望して入りました。
それは、その研究室にいる先輩に話を聞くことで他研究室にはない研究への熱意と教授の指導力の凄さを感じて自分に合っていると考えたからです(ここで教授が理不尽に怒鳴り散らかすヤバいラボと聞いていたら配属希望してません笑)。

確かに入ると忙しくて自由な時間は少なかったですが、スキル習得に繋がる充実した時間でした!
教授も噂通り厳しかったですが、理不尽のない正当な指導を受けて研究者として鍛えられました!
このように二者の視点から研究室の様子を把握して自分に合っているか考えることが大事です。
④助教やドクターがいるか
4つ目は助教やドクターがいるかどうかです。
どちらか(もしくはどちらとも)いてくれるだけで自分の研究生活にとって大きなプラスとなります。
具体的には以下のようなメリットが挙げられます。
- 研究で行き詰まった時にアドバイスが得られる
- 装置の使用法やエラー対処法を教えてもらえる
- 実験スキルが身につきやすい
教授だけでも成り立つメリットだと思われる方もいらっしゃるかと思います。
でも教授って忙しくてなかなか研究室に来られず、直接相談できるタイミングも限られてしまいます。
一方、研究スペシャリストの助教やドクターの方達は研究室にいることが多いので困った時でもすぐに指導してくれます。

装置を使い始めたら分かるんですけど、結構予期しない不具合やエラー起きるんですよねー‥
そんな時身近にスペシャリストがいてくれるのは心強かったです。
実験現場から離れて時間が経っている教授から細かい実験スキルを指導してもらうことは難しいです。
実験しているスペシャリストの方が周りにいると指導してもらいやすいし、そのスキルを見ることができる点もよかったです。
⑤興味ある研究テーマがあるか
5つ目は興味ある研究テーマがあるかどうかです。
研究するというのは1個のテーマを深く突き進めていくことです。
1日の半分くらいを研究に費やすことになるので、好きまたは興味あるテーマじゃないとモチベーションの継続が難しいです。
同じ分野の研究室が複数あっても、取り組んでいるテーマはそれぞれ異なるはずなのでしっかり調べてみてください。
また、ここで注意しておいてほしいことがあります。
- ①配属されても必ずしも希望する研究テーマができるとは限らない
- ②今取り組まれている研究テーマが配属後にも残っているとは限らない
- ③既存していない研究テーマが与えられることもある
1研究室につき5名程度配属されると思いますが、全員が同じ研究テーマに取り組むわけではありません。
この場合、教授は5個以上のテーマを提案してくれますが、それぞれジャンルの異なるテーマです。
希望テーマを優先して選択できると思いますが、同期同士で希望が被った場合はどちらかが別のテーマに取り組むことになります。
また自分に選択権がなく、教授がそれぞれにテーマを割り振るパターンもあるので、配属前にテーマ選択法を聞いておくといいですね。
研究は常に最前線のテーマに取り組む必要があります。
自分が取り組んでいる研究なのに、知らない研究室から同じ内容の論文が先に報告されていることも珍しくないです。
そういった場合は、研究方針を変える必要があるのでテーマ候補から除外されていることもあり得ます。
これは上記2つと違ってポジティブに捉えることができます。
基本的には卒業していく先輩たちのテーマを引き継ぐために類似テーマが与えられます。
しかし、それでは研究の幅が広がりづらいということもあって既存のジャンルとは異なる研究テーマが与えられることがあります。
これも配属前に聞いて知っておくといいポイントですね。

僕は先輩の類似テーマだったけど、0から1を作り上げる新テーマもやりがいがあると思います!
⑥卒論発表の見学
6つ目は卒論発表の見学です。
見るといいポイントは質疑応答です。
正直、学部生が卒論発表を見ても内容を理解することは難しいです。
ただ、質疑応答を見ることでその研究室のレベルを測ることができます。
質疑応答でしっかり答えるためには、日頃からどれだけ自分の研究と向き合っているかということと事前準備が求められます。
上記の内容を達成するためには研究のモチベーションに加えて教授の指導力も問われるのかなと思っています。
教授の指導力が高いと、普段からどのように考えながら研究に取り組むべきかどうかを指導してくれます。
なのでそういった環境で研究をしている学生は、質疑応答で事前に準備できていない質問に対しても正確に答えることができます。
考えるクセがついてレベルの高い研究室の質疑応答は質が違うなと感じると思います。

僕も日頃の研究に対する姿勢+事前準備+教授からの指導によって卒論発表の質疑応答を乗り切ることができました!
まとめ
今回の記事では、後悔しない研究室選びのポイントについて解説しました。
- 後悔しない研究室とは
- 研究室選びで後悔しないためのポイント6選
後悔しない研究室を選ぶには将来も踏まえて考える必要があります。
具体的には以下の3点を満たしているといいです。
- 研究に没頭できる環境が整っている
- 社会に出ても通用するスキルが身につけられる
- 将来就きたい業種と一致した専攻分野である
僕も実際に確認した研究室選びのポイントは以下の6選です。
- ①研究室ホームページの確認
→実績と研究に対するやる気を知る - ②研究室訪問
→自分が想像する研究とのギャップはないか、コミュニケーションが取りやすい環境か - ③研究室にいる学生に話を聞く
→その研究室に所属している学生(主観的意見)と他研究室に所属している学生(客観的意見)の両方から話を聞いて自分に合っているか考える - ④助教やドクターがいるか
→いてくれると自分の研究生活にとって大きなプラス - ⑤興味ある研究テーマがあるか
→好きまたは興味あるテーマじゃないとモチベーションの継続が難しい - ⑥卒論発表の見学
→研究室のレベルを測る
まずは一人でも確認可能なホームページを見ることをオススメします。
また、ポイント6個のうち1個欠けているからその研究室はダメということはありません。
トータルで見て自分に向いている研究室を選ぶといいでしょう。

貴重な研究室ライフを充実して送ることができるよう願っています!
最後まで見てくれてありがとうございます! ジェイガーでした!
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